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第33話 「Joyful, Joyful(Ludwig van Beethoven)」by VOJA-tension

  • 執筆者の写真: gen taneichi
    gen taneichi
  • 2019年4月2日
  • 読了時間: 2分

VOJA-tensionの皆さんが選曲してくださった「Joyful Joyful」は、1993年に放映されたウーピー・ゴールドバーグ主演映画「天使にラブ・ソングを2」でパフォーマンスされたヴァージョン。正直言ってティーンズだった僕からしてもその子供騙しなストーリーは古典的で陳腐な内容の映画だったのを覚えてますが、それでも僕は涙しました。なぜなら、物語最後にローリン・ヒルが中心になって歌い上げる「アフリカナイズされたベートーヴェンの喜びの歌」が本当に最高だったからです。それだけで涙できるほど最高に心を震わされるテンション&ボイシングのピアノとローリン・ヒルの歌唱力で引っ張られるオープニング。この時点で琴線に触れ涙したわけですが、徐々に盛り上がって最高の境地に至らせるアレンジがまた素晴らしいんです。当時流行ってたジャネット・ジャクソンやらノーティー・バイネイチャーやらのフレーズが良い意味で軽薄にサンプリング風生演奏されてるコーナーでは「アメリカンエンターテイメントって素晴らしい!」と平たく感動して中休み。最後は大合唱でまさに「天」と直結してるのをスクリーンを通して共鳴させられ、さらなる号泣のもと得るカタルシス..と言った感じでした。

本当になんなんでしょうね。素晴らしい音楽に触れると、主張されてる内容に問わず涙が出てくるんですよね。たぶんだけど、本質につながった時にそうやって浄化されるんでしょう。僕自身もステージ側に立った時、奇を衒うでなく、自分の感情に「ど正直」になって表現していくことこそが、やっぱりアーティストとして一番大事なことなんだなって、つくづく。

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